ラズパイ用の3.5インチ・タッチスクリーン | そう備忘録

ラズパイ用の3.5インチ・タッチスクリーン

3.5インチ・タッチスクリーン

ラズパイ用のQuimatの3.5インチタッチスクリーンを試した時の備忘録。

尚、この記事の内容を記事の最後に動画としてまとめているので見て欲しい。

タッチスクリーンの様子は動画の方が分かりやすいと思う。

主な特徴は以下の通り。

  • ディスプレイのサイズは3.5インチ
  • 480✕320から1920✕1080に対応
  • 小さなペンが付属していてタッチスクリーンに対応している
  • ラズパイのピンをバイパスしてGPIOなどが使える
  • SPIは使用できなくなる(ADコンバーターとかを使うのであれば注意が必要)
  • 保護ケース付きとケースなしがある(ケース付きを購入した)

3.5インチタッチスクリーン

アマゾンで3,320円(2019年4月)で購入した。

試した環境

試した環境は以下の通り。

本体

RaspberryPi 3 B+

OS

Raspbian

  • Version:June 2019
  • Kernel version:4.19

表面と裏面

表面と裏面

表面・裏面

組み立てについて

ラズパイとの接続は上記の写真のGPIO Port for RasPiをラズパイのGPIOポートに差し込む。

ラズパイとの接続

GPIO Ext(拡張ポート)

ラズパイのGPIOポートは塞がれるがタッチスクリーンの横のGPIO Ext(Extendet seat)にバイパスされているので一部のピン(SPIなど)を除いて使用できる。

使用しているピンの一覧

赤字はタッチスクリーンで使用するので使えなくなる。

TPはタッチパネルの略。

Micro USBポート

ラズパイと接続した場合は電源は前述のラズパイのピンから給電されるのでMicro USBは使用しない。

Micro USBで給電してHDMIで繋げば普通のディスプレイとして使用できるのでラズパイ以外でも使える。

ただその際はタッチスクリーンとしては機能しない。

タッチスクリーンの信号は前述のSPIピンでやり取りをしている模様。

BackLightボタン

BackLightのボタンを押すとディスプレイのバックライトの輝度を2、10、20、以降10刻みで100まで変更する事ができる。

ラズパイとの接続時のHDMI

ラズパイと接続した時は専用のHDMI接続コネクタで接続する。

ラズパイとのHDMI接続

Audio Port

3.5mmのオーディオポート。

しかしラズパイに繋いでYouTubeなどで音楽を再生するとノイズがのってしまう。

「ピィー」と高音がかすかに常にバックで流れている様なノイズだ。

しかしラズパイとGPIOピンでは繋がずにUSB給電で別のHDMIケーブルで繋ぐとノイズはのらないのでラズパイと接続した時の固有の現象の様に思う。

自分の購入した機器特有の現象かも知れないので同様の現状が出ている方は教えてもらえるとありがたいです

ケースの組み立て

ケースの組み立てはそれほど難しくは無いが手前のパネルを組み立てるの多少手間取ったので念の為、自分が組み立てた手順を記述しておく。

底面にラズパイをビスとナットで4ヶ所止める

底面は穴が空いている方を手前にする

底面にラズパイをビスとナットで止める

その際に底面とラズパイとの間に透明のワッシャーを入れておく

またナットは締めずに緩めておく(特に手前は緩めておく)

ナットを緩めておく

奥の柱2本と手前のパネルをセットする

この際に前述のナットがキツく締まっていると手前のパネルが入らない

奥の柱(2本)と手前のパネルをセットする

手前の柱2本を立ててナットを4ヶ所締める

手前の柱(2本)を立ててナットを締める

タッチスクリーンをラズパイに接続する

タッチスクリーンをラズパイに接続する

天面をナットで4ヶ所止める

天面(ふた)をしてナットで止める

HDMIコネクタでラズパイとタッチスクリーンを接続する

HDMIコネクタでラズパイとタッチスクリーンを接続する

設定

接続しただけの初期状態ではタッチスクリーンは利用できないので設定が必要になる。

解像度とタッチスクリーンでちょうど良いバランスを探して設定するのはちょっと戸惑ったので誰かの参考になればと思い書いておく。

尚、タッチスクリーンの場合は解像度を上げすぎてしまうとタッチの精度が悪くなってしまい逆に思い通りの操作が出来ない。

480✕320~800✕600程度の設定しておくのが無難だと思う。

解像度480✕320

最初にgithubからTFT LCDのドライバーを入手する。

※添付のDVDにもDriverディレクトリの配下にLCD-Show.tar.gzファイルが格納されていたがgithubの方がタイムスタンプが新しかったのでこちらからドライバーを取得した。

git clone https://github.com/goodtft/LCD-show.git

”LCD-show”ディレクトリが作成されるので権限を付与する。

sudo chmod -R 755 LCD-show

ディレクトリを移動する。

cd LCD-show/

以下のコマンドを実行する。

sudo ./MPI3508_480_320-show

上記コマンド実行すると最後に再起動が行われて480✕320の解像度でタッチスクリーンが使用可能になる。

尚、その際に/boot/config.txtは~/LCD-show/boot/config-35-480X320.txtで上書きされる。

config-35-480X320.txtの内容

config-35-480X320.txtの内容

解像度を800✕600に変更

解像度を800✕600に変更する場合の手順は以下の通り。

bootディレクトリに移動する。

cd /boot

config.txtを編集する

sudo vi config.txt

hdmi_cvt=800 600 60 6 0 0 0に変更して保存する。

解像度を800✕600に変更

その後、ラズパイを再起動すると800✕600の解像度でタッチスクリーンが使えるようになった。

その他

一度タッチスクリーンを使用する設定にしてしまうと、その後ディスプレイを外してもSPIが使えない。

※RaspberryPiの設定ー>インタフェースでSPIを有効にしても元に戻らない。

その際は/boot/config.txtのdtoverlayの行をコメントアウトすれば良い。

dtoverlay=ads7846,cs=1,penirq=25,penirq_pull=2,speed=50000,keep_vref_on=0,swapxy=0,pmax=255,xohms=150,xmin=200,xmax=3900,ymin=200,ymax=3900

SPIを有効にする方法

動画について

記事の内容を動画にして説明している。

組み立ての様子やタッチスクリーンは動画の方が分かりやすいと思う。

souichirou

やった事を忘れない為の備忘録 同じような事をやりたい人の参考になればと思ってブログにしてます。 主にレゴ、AWS(Amazon Web Services)、WordPress、Deep Learning、RaspberryPiに関するブログを書いています。 仕事では工場に協働ロボットの導入や中小企業へのAI/IoT導入のアドバイザーをやっています。 2019年7月にJDLA(一般社団法人 日本デイープラーニング協会)Deep Learning for GENERALに合格しました。 質問は記事一番下にあるコメントかメニュー上部の問い合わせからお願いします。

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1件の返信

  1. 2020年8月11日

    […] ラズパイ用の3.5インチ・タッチスクリーン […]

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