ラズパイとパイカメラで作成した自宅の監視カメラのカメラが壊れたので修理した件
Contents
監視カメラの故障
以前に「RaspberryPi 3 Model B+でIoT監視カメラをつくる」の記事にてラズパイとモーションセンサー(HC-SR501)とカメラモジュールを使って自宅用監視カメラを製作した。
特に故障も無く動いていたのだが先日急に動画撮影ができなくなってしまった。
自宅の監視カメラは動画を撮影した後、機械学習で動画に写っているオブジェクトを検知して”何かオブジェクト”が撮影されていればLINEで通知をする仕組みにしている。
しばらくLINEの通知が来ないのでおかしいと思いsshで繋いでみた所、OSに異常は見らずに正常に動作している様だった。
状況の確認
続いて試しにLXTermnalから以下のコマンドでjpg写真を撮ってみた。
raspistill -o test.jpg
以下のメッセージが返された。
mmal: Cannot read camera info, keeping the defaults for OV5647
mmal: mmal_vc_component_create: failed to create component 'vc.ril.camera' (1:ENOMEM)
mmal: mmal_component_create_core: could not create component 'vc.ril.camera' (1)
mmal: Failed to create camera component
mmal: main: Failed to create camera component
mmal: Camera is not detected. Please check carefully the camera module is installed correctly
一番下の行のメッセージ「Camera is not detected」、つまりカメラが認識されていない。
「カメラモジュールが正しく取り付けられていることを注意深く確認してください(意訳)」と言われた。
続いてvcgencmdでカメラのステータスを確認する。
vcgencmd get_camera
戻り値は以下の通り。
supported=1 detected=0
supportedが1なのはraspi-configでカメラを有効にしているので1が返されている。
ただdetected=0なのでやっぱりラズパイからカメラが認識されていない様子。
試した事
ケーブルを外して繋ぐ
とりあえずラズパイの電源を落としてカメラとラズパイのコネクタを繋ぎ直してみるが、detected=0で症状に変化なし。
ちなみにケーブルを外した状態で
vcgencmd get_camera
を実行した所、上記と同様に
supported=1 detected=0
が表示されたのでラズパイから見てカメラが全く見えていない状態だと推測された。
ケーブル交換
続いて購入したカメラモジュールにもう1本、長いカメラ用ケーブルが付いていた事を思い出したのでそちらに繋いでみる。
今度は無事にカメラを認識した。
これで駄目ならカメラモジュール本体の故障なのでへこむ所だがケーブルの不具合と分かったのでちょっとホッとした。
接点復活剤
試しに交換したケーブルは長すぎてラズパイのケース内に収まらないので元々使っていたケーブルを使いたいのだがケーブルが断線しているのであれば新しく購入するしか無い。
ダメ元で接点復活剤をカメラ側、ラズパイ側の両方に試した所、見事復活した!
屋外で使っている監視カメラなのでホコリが入ってしまい接触不良が起きてしまっていたのかも知れない。
CPUの熱でケーブルが溶けたり折り曲げたせいで断線してしまっている事を心配していたのだが外見上は特に問題は無さそうなのでやはり接点で接触不良が起きていたのだと思う。
ノイズ対策
ついでにモーションセンサーのGPIOにノイズがのることがたまにあったのでフェライトコアを取り付けた。
径が3mmのフェライトコアをGPIO5に接続するリード線に装着した。
モーションセンサー(HC-SR501)のフェライトコアによるノイズ除去について詳しくはこちらの記事を参照して欲しい。
以上で今回の記事を終了とする。
この記事が何処かで誰かの役に立つことを願っている。
尚、当記事中の商品へのリンクはAmazonアソシエイトへのリンクが含まれています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ていますのでご了承ください。
最近のコメント