表示ブロックとは
教育用レゴマインドストームEV3の表示ブロックについて分かっている事を書いておく。
表示ブロックはインテリジェントブロック(白い本体)のディスプレイにテキスト、図形、イメージなどを表示する為のブロック。

X、Y座標について
テキストや図形の表示位置をX、Y座標で指定する時の表示位置は下記の図の通り。
左上が(0,0)となる。
Y座標の表し方が数学と異なる(下に行くほどプラス)ので注意。

プレビュー機能
プレビューボタンを押すとブロック上部にプレビューが表示されるのでプログラム実行前に確認する事ができる。

機能
表示
表示の種類を指定する。
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指定可能な表示の種類は以下の通り
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テキスト・ピクセル
テキストを表示する。
X、Y座標の位置はピクセルで指定する。
表示例

X、Y座標の指定により任意の場所にテキストを表示する事ができる。

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右上のテキストフィールドで「ワイヤーテキスト」を選択するとデータワイヤー※経由でテキストを受け取る事ができる。
※データワイヤーは前ブロックからドラッグ&ドロップで結ばれる線。値やロジックなどを受け渡すことができる。 |
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右上のテキストフィールドで入力した文字列が表示される。
”lego” の文字列
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テキストの表示前に画面を消去するかどうか
- 画面消去:真(消去する)
- 画面消去:偽(消去しない)
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X軸(左右)の座標を指定する。
-177~0~177 の範囲で指定できる。 |
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Y軸(上下)の座標を指定する。
-127~0~127の範囲で指定できる。 |
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文字色を指定する
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文字サイズを指定する
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テキスト・グリッド
テキストを表示する。
ピクセルとの違いはX、Y座標の指定をピクセルで行うかグリッド指定で行うかが異なる。

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列(X座標)を0~21の範囲で指定する。
※フォントサイズを2(大)の時は21を指定すると右側に見切れてしまった。 |
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行(Y座標)を0~12の範囲で指定する。
※フォントサイズを2(大)の時は12を指定すると文字の上部だけの表示になってしまった。

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図形・線
図形、線はX、Y座標で指定された2点間に直線を引く。

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直線の表示前に画面を消去するかどうか
- 画面消去:真(消去する)
- 画面消去:偽(消去しない)
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始点のX座標
X1:0~177の範囲で指定できる
始点の座標(X1、Y1) |
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始点のY座標
Y1:0~127の範囲で指定できる
始点の座標(X1、Y1) |
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終点のX座標
X2:0~177の範囲で指定できる
終点の座標(X2、Y2) |
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終点のY座標
Y2:0~127の範囲で指定できる
終点の座標(X2、Y2) |
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直線の色を指定する
白線は画面消去が偽(消去しない)の時のみ表示される。
前の処理で黒くなってる部分に白線を引くための機能 |
図形、線の表示例
(50,20)から(130,100)への直線の表示例

図形・円形
図形、円形は中心座標と半径を指定してディスプレイに円を描く。

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円の表示前に画面を消去するかどうか
- 画面消去:真(消去する)
- 画面消去:偽(消去しない)
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中心点のX座標
-177~177の範囲で指定できる |
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中心点のY座標
-127~127の範囲で指定できる |
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円の半径 |
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円を塗りつぶすかどうか
塗りつぶしの例

塗りつぶさない例

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円形の色を指定する
白は画面消去が偽(消去しない)の時のみ表示される。
前の処理で黒くなってる部分に白い円形を描くための機能 |
図形・長方形
図形、長方形はディスプレイに指定されたサイズで長方形を描画する。

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長方形の表示前に画面を消去するかどうか
- 画面消去:真(消去する)
- 画面消去:偽(消去しない)
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長方形の左上のX座標(ここを始点とする)
-177~177の範囲で指定できる |
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長方形の左上のY座標(ここを始点とする)
-127~127の範囲で指定できる |
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長方形の(始点からの)幅 |
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長方形の(始点からの)高さ |
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長方形を塗りつぶすかどうか
塗りつぶしの例

塗りつぶさない例

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長方形の色を指定する
白は画面消去が偽(消去しない)の時のみ表示される。
前の処理で黒くなってる部分に白い長方形を描くための機能 |
図形・ポイント
図形、ポイントはディスプレイに指定された座標に1ピクセルのポイントを描画する。
X軸に経過時間、Y軸に測定値のように、連続したポイントを描画するような使い方がある。
表示例は後述。

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ポイントの描画前に画面を消去するかどうか
- 画面消去:真(消去する)
- 画面消去:偽(消去しない)
ポイントを連続的に描画する場合は画面消去は”偽(消去しない)”にしないと前処理で描画したポイントが消えてしまう。 |
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ポイントを描画するX座標
-177~177の範囲で指定できる |
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ポイントを描画するY座標
-127~127の範囲で指定できる |
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ポイントの色を指定する
白は前処理で描画された黒い部分を消去する為に使用される。 |
表示例
X軸に時間、Y軸にステアリングの回転角度(累計)をポインティングした表示例。

表示用のプログラム
上記の表示例のプログラム。

イメージ
ディスプレイに画像イメージファイルを表示する。
イメージファイルは右上のエリアでファイル名を指定する。

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イメージの描画前に画面を消去するかどうか
- 画面消去:真(消去する)
- 画面消去:偽(消去しない)
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イメージの左上のX座標
ディスプレイ全体のイメージの場合は0を指定する。
-177~177の範囲で指定できる |
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イメージの左上のY座標
ディスプレイ全体のイメージの場合は0を指定する。
-127~127の範囲で指定できる |
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ファイル名を一覧より指定する。
自分のプロジェクトで使用した事があると「プロジェクト イメージ」フォルダに一覧に表示される。 |
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ファイル名で”ワイヤーテキスト”を選択するとデータワイヤーでイメージファイルを受け取れるようになる |
表示例
イメージファイル名 Neutral の表示例

画面のリセット
画面をリセットしてプログラム実行前の画面に戻す。
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