Oracle VM VirtualBoxにネットワークアダプタの設定をする
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はじめに
WindowsマシンにVirtualBoxをインストールしてVM環境にUbuntu 16.04 ServerとLAMP環境のインストールをおこなった。
今回はホストOS(Windows)からゲストOS(Ubuntu)にアクセスする為のネットワークアダプタの設定を行う。
ちなみにデフォルトの設定でもゲストOS(Ubuntu)から外部のネットワークに接続することはNAT(Network Address Translation)を介して可能。
しかしゲストOS間やホストOSとゲストOSとの接続はデフォルト設定では接続出来ないので追加の設定が必要となる。
NAT+ポートフォワーディングのパターンとNAT+ホストオンリーアダプターの2パターンの接続を試した。
ポートフォワーディングの設定
ゲストOS(Ubuntu)をServerと想定してVirtualBoxにポートフォワーディングの設定を行う。
ポートフォワーディングとは特定のポート宛に届いたパケットを予め設定しておいた機器に転送する機能の事。
この機能を使って、「ローカルホストの8880ポートへアクセス→ゲストOS(Ubuntu)の80へ転送」とホストOS(Windows)からのhttpアクセスを可能にする。
設定方法
設定をクリック
アダプター1のタブ
割り当てはNATのままで「高度」をクリックして詳細を展開した後、「ポートフォワーディング」をクリックする。
右側の「+」ボタンをクリックする。
httpとssh接続用の設定を追加して「OK」ボタンを押して保存する。
名前 | 任意の名前 |
ホストポート | ホスト(Windowsマシン)から接続する任意のポート番号 |
ゲストポート | ゲスト(Ubuntu Server)へ転送されるポート番号 |
動作確認 http
ゲストOS(Ubuntu)を起動する。
ホストOS(Windows)からポート番号8880でhttp接続を試みる。
http://localhost:8880/
Ubuntuのapacheの初期画面が表示されれば成功。
動作確認 ssh
ホストOS(Windows)からPuTTYを使ってポート番号2222接続をする。
ホスト名 | localhost |
ポート | 2222 |
初回の接続はセキュリティ警告のメッセージが表示されるが「はい」でログイン画面が表示されれば成功。
ホストオンリーアダプターの設定
もうひとつ別の接続方法を試した。
アダプター1はNATでポートフォワーディングの設定を行わず、アダプター2でホストオンリーアダプターの設定をする方法。
※アダプタは最大4つまで設定ができる
アダプター1 NAT |
|
アダプター2 ホストオンリーアダプタ |
|
ホストネットワークの確認
事前にホストネットワークマネージャーで設定を確認する。
ファイルー>ホストネットワークマネージャー
VirtualBox Host-Only Ethernet Adapterを選択してプロパティ。
アダプター タブ
ここで表示されているIPv4 アドレス 192.168.56.1はゲストOS(Ubuntu)からみたホストOS(Windows)のIPアドレスになる。
DHCPサーバー タブ
192.168.56.100がDHCPサーバーのIPアドレス。
アドレス下限が192.168.56.101となっている、ゲストOSが一つしか無いので最初に起動するUbuntu Serverがこのアドレスになるはず。
アダプター2の設定
アダプター2にホストオンリーアダプターの設定をする。
「設定」ボタンをクッリク
アダプター1
左側のメニューより「ネットワーク」を選択
ネットワークアダプターを有効化 | チェックする |
割り当て | ”NAT”を選択 |
ポートフォワーディング | 設定をしない |
アダプター2
アダプター2 タブを選択する。
ネットワークアダプターを有効化 | チェックする |
割り当て | ”ホストオンリーアダプター”を選択 |
名前 | ホストネットワークマネージャーで表示されていた”VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter”が選択されていることを確認する。 |
ゲストOS(Ubuntu)の起動
ゲストOS(Ubuntu)を起動してhttp://192.168.56.101/に接続してみるがアクセスが出来ない。
ip a コマンドでIPアドレスを確認してみる。
ip a
192.168.56.101以降のIPアドレスが振られた形跡が無い。
DHCPからアドレスが振られている様子が無いので一旦IPアドレスを開放して再度割り当ててみる。
sudo dhclient -r
sudo dhclient
再度、ip aコマンドで確認すると
予定通り(?)emp0s8に192.168.56.101が割り当てられたので
http://192.168.56.101/
で接続テスト。
無事に接続できる事を確認した。
その他
NATにポートフォワーディングの設定かNAT+ホストオンリーアダプターの設定かはケース・バイ・ケースだと思う。
色々な機能(ポート)を使うのであればポートフォワーディングの設定はちょっと面倒。
一方、今回はAWS(Amazon Web Services)上のこのブログ(WordPressで構築)のテスト系を作りたいだけなのとホストOS以外からも接続できるポートフォワーディングの方が便利なのでポートフォワーディングでの接続を採用する事にした。
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