Oracle VM VirtualBoxにubuntu16.04をインストール | そう備忘録

Oracle VM VirtualBoxにubuntu16.04をインストール

Windows上にテスト環境を構築

このブログはAWS(Amazon Web Services)のEC2(Elastic Compute Cloud)にOSはubuntu16.04を選択してWordPressをインストールして書いている。

WordPressに色々と設定変更を加えたい時やWordPress以外のCMSをインストールしてみたい時など、今の環境に影響がでると面倒なのでWindowsローカルにVM(Virtual Machine)環境を構築してUbuntuをインストールして色々と試してみる事にする。

同じ様なことをしたい人の参考になれば幸いです。

Oracle VM VirtualBox

VM環境の構築にはOracle VM VirtualBoxを使うことにした。

VirtualBoxの特徴は、

  • 複数のOS(Windows、Linux、Mac)にインストール可能
  • 同じコンピューター上で複数のOSが実行できる
  • 基本パッケージはGPLv2(GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2)に基づき無料
  • 拡張パッケージも個人、教育、評価目的なら無料

となっている。

手順

大まかな手順は以下の通り

  1. Oracle VM VirtualBoxのインストール
  2. Ubuntuのダウンロード
  3. VirtualBoxにUbuntu用仮想マシンの追加
  4. Ubuntuのインストール

Oracle VM VirtualBoxのインストール

Oracle VM VirtualBoxのサイトから最新版をダウンロードする。

  • 2018年6月5日時点で最新版は5.2.12。
  • インストールした環境はWindows 10 Pro、Intel(R) Core(TM)i7-6650U CPU @ 2.20GHz 2.21GHz メモリ 8.00GB

Windows Installerを選択してインストールファイルを保存する。

Oracle VM VirtualBox Windows版Installer ダウンロード

VirtualBox-5.2.12-122591-Win.exeを実行する。「Next」をクリック。

Oracle VM VirtualBox インストーラー起動

インストール先のフォルダーを確認して「Next」をクリック。

Oracle VM VirtualBox インストールフォルダーの選択

ショートカットは不要なので

  • Create a shortcut on the desktop
  • Craete a shortcut in the Quick Launch Bar

のチェックを外して「Next」をクリック

Oracle VM VirtualBox インストールオプションのチェック

ネットワークがリセットされて一時的に切断されるとの警告メッセージ。

「Yes」を選択

ネットワークが一時的に切断されるとの警告メッセージ

インストールの確認。installをクリック。

インストー開始

インストール終了、「Finish」をクリック

Oracle VM VirtualBox インストール終了

Oracle VM VirtualBoxの初期画面が表示されてインストール終了。

Oracle VM VirtualBox 初期起動画面

Ubuntuのダウンロード

OSはAmazon EC2で使用しているのと同じバージョンのUbuntu 16.04.4 LTSをインストールする事にした。

尚、2018年6月5日時点でLTS(Long Term Support)は18.04が出ていたので、そのうち試してみるつもり。

ubuntuのホームページより64-bit PC(AMD64) server install imageをダウンロードする。

ubuntu 16.04Serverインストーラー

VirtualBoxにUbuntu用仮想マシンの追加

VirtualBoxを起動して「新規」ボタンをクリックする。

新規

名前

UbuntuServer16.04_64-bit

タイプ

Linux

バージョン

Ubuntu(64-bit)

を入力して「次へ」

名前とオペレーティングシステム

メモリサイズは2048MB(2GB)を割り当てて「次へ」

メモリ割り当て

「仮想ハードディスクを作成する」を選択して「作成」ボタンをクリック

仮想ハードディスクを作成する

ハードディスクのファイルタイプはVDI(VirtualBox Disk Image)を選択した。

VHD(Virtual Hard Disk)コネクティクス/マイクロソフトで使われていたファイルタイプ、VMDK(Virtual Machine Disk)はVMwareで使われていたファイルタイプ。

他の仮想化ソフトウェアと同居する予定が無いのでVDIを選択した。

ハードディスクのファイルタイプ

物理ハードディスクにあるストレージ

可変サイズ

こちらを選択した。

使用した分だけディスクを使用する。

パフォーマンスが固定サイズをよりも落ちるがテスト環境なので問題なし。

固定サイズ

最大サイズで最初からディスクを使用する。

物理ハードディスクにあるストレージ 可変サイズ

ファイルの場所と上限サイズ(10.0GB)を指定して「作成」ボタンをクリック。

ファイルの場所とサイズ

作成された。

作成

下記のファイル群が作成された。

可変サイズを選択したのでファイルサイズは最小の2Mbyte

ファイルのサイズ

Ubuntuのインストール

作成した仮想マシン領域に先程ダウンロードしたUbuntuのディスクイメージファイル(*.iso)を使ってUbuntuをインストールする。

「起動」をクリックする。

起動する

起動ディスクファイルを指定する。

先程、ダウンロードしたubuntu-16.04.4-server-amd64.iso を指定して「起動」をクリックする。

起動ハードディスクを選択

2020年4月16日 追記

一部のマシンで64Bit OSをVM上で起動する際にはBIOSの設定を変更する必要があった。別記事を参照

表示モードの変更

Ubuntuの初期設定画面が立ち上がるが、その前に表示モードの変更。

最初はシームレスモードになっている。

シームレスモード

解像度の高いディスプレイ(上記の画面ショットは2736✕1824)だと小さく表示されるのでサイズを大きくすると。

シームレスモードでWindowの拡大

枠だけ大きくなって中の表示は変わらない。

これでは意味が無いので表示モードの変更を行う。

メニューから表示ー>スケールモードに切り替える

表示モードの切り替え

ショートカットキーでも切り替えられる。

Host+CとあるがHostキーは右下に表示されている。この端末の場合は右側にあるAltキー。

スケールモードに切り替えると上部のメニューが消えるので戻し方が一瞬分からなくなるが、右側Alt+Cを押せば元に戻る。

Language選択

LanguageはEnglishを選択。

日本語でも良かったのだけれどもServerは日本語化されていなくても大して困らないのと、このブログが入っているAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)と近い環境にしたかったのでEnglishを選択した。

Ubuntuのインストールメニューが表示されるのでEnter。

Ubuntu初期画面

インストール手順の言語を選ぶ。

Englishを選択してEnter

Englishが選択されていたのでそのままEnterすると、次にLocation(場所)を選択する。

日本がリストに無い。

Locationを選択する Other

Otherを選択してEnterを押すとAsiaが表示された。

Asiaを選択

Asiaを選択してEnterを押すとJapanが表示されるので選択してEnter。

LocationでJapanを選択

ロケールの選択。

選択した言語(English)と国(Japan)の組み合わせのロケールが無いとのメッセージ。

このブログが入っているAmazon EC2と同じen_US.UTF-8を選択する。

Localeの選択

キーボードの選択。

一連のキーを押してキーボードレイアウトを検出するか、リストから選択することもできる。

キーボードの選択

No(リストから選択)を選ぶとリストが表示されるのでJapanese(日本語)を選択する。

Japanese(日本語)を選択

Japanese(Kana 86)を選択した。

Japanese kana86を選択した

キーボード切り替えキーの選択

国(Japanese)と標準的なラテンレイアウトとの切り替えキーを選択せよ、とのメッセージ。

キーボードの切り替えキー

Alt+Shiftを選択してしばらく待つと次はホスト名の設定。

ホスト名の指定 souichi-dev

”souichi-dev”にして、Continueすると次は新しいユーザのフルネームの入力を求められるので、入力してContinue。

new userの指定

続いて新アカウントの設定。

先程入力したフルネームが残っているので適切なアカウント名に変更してContinue。

アカウントの指定

今度はパスワードの初期設定、入力してContinue。

パスワードの設定

再度同じパスワードを入力してContinue。

再度パスワード

ホームディレクトリを暗号するかどうかを聞かれる。

「コンピューターを盗まれても保存されているファイルを非公開に出来る」とある。

ホームディレクトリの暗号化

どちらでも良かったがとりあえずYes(暗号化)を選択してContinueすると次はタイムゾーンがAsia/Tokyoで正しいかを確認される。

タイムゾーンがAsia/Tokyoで合っているか

Yes(正しい)を選択すると次はパーティションディスクの設定。

Guided-use entire disk and set up LVM・・・ディスク全体を使用してLVM※をセットアップする、を選択した。

LVM※

LVM(logical volume manager)

複数のディスクにまたがった領域を一つのボリュームとして扱うことができるUNIX系OSのディスク管理機能。

・物理ボリューム(Physical Volume)

・ボリュームグループ(Volume Group)

・論理ボリューム(Logical Volume)

複数の物理ボリューム(例えばハードディスクドライブ)を一つのボリュームグループとして扱う事ができる。

そしてボリュームグループの中に複数の論理ボリュームを作成してパーティション分けをする事ができる。

LVMは動的に上記の構成を変更できる仕組み。

encrypted LVM

暗号化LVM

ローカルなテスト環境でそれほどセキュアにする必要も無かったので選択しなかった。

パーティションディスクの設定

「注意:選択したディスクのパーティションの全てのデータが消去される」のメッセージ。

Windowsパーティションも含めて削除されると困るけど、仮想マシン内のディスクの削減なので問題なし。

パーティションもひとつしか選択できないので ”SCSI3 (0,0,0) (sda) -10.7 GB ATA VBOX HARDDISK”を選択する。

全てのデータが消去

  • 「LVMを設定する前に今のパーティション方式をディスクに書き込む必要があり、この変更はもとに戻せない」
  • 「LVMの設定の後はインストール中にパーティション方式の追加変更はできない」
  • 「ディスクを変更してLVMを設定するか?」

の確認メッセージが表示されるので、Yesを選択する。

パーティション方式とLVMの設定

ボリュームグループ(前述)の量を指定する。

最小サイズは1.9GB(または18%)、使用可能な最大サイズは10.2GB。

8.0GBを指定した。

Diskサイズの指定

ディスクパーティションについて確認をされるのでYesを選択。

ディスクパーティション確認

HTTPプロキシを使用して外部にアクセスする必要がある場合はここでプロキシ情報を入力。

プロキシは設定しないので未入力でContinueを選択。

proxy情報の設定

自動アップデートの設定

  • 自動更新なし
  • セキュリティ更新プログラムを自動的にインストールする
  • Landscapeでのシステムの管理※

が選択可能。

※Landscapeは複数のコンピューターを一括管理するツール。Ubuntuの開発を支援する英国Canonicalが提供している。

1台だけなのでデフォルトの「自動更新なし」を選択した。

自動アップデート

初期インストールするソフトウェアの選択。

AWS(Amazon Web Services)のEC2(Elastic Compute Cloud)と同じ環境にしたかったので

  • LAMP Server
  • OpenSSH Server

を追加してContinueを選択した。

初期インストールソフトの選択

LAMP Serverのインストールを選択したのでMySQLのrootのパスワード設定を求められる。

パスワードを入力してContinueを選択する。

MySQLのrootパスワードの設定

再度入力を求められるので入力してContinueを選択。

MySQL rootパスワードの再入力

GRUBブートローダーのインストールの確認。

「このインストール(ubuntu)がコンピューターの唯一のOS」

「ハードディスクのマスターブートレコードにGRUBブートローダー※をインストールしますか?」

と確認される。

実際にはVM内のマスターブートレコードにGRUBはインストールされるのでYesを選択する。

(当然だが)Windowsマシンのブートローダーが変更されるわけではない。

最初はちょっと躊躇したけど大丈夫だった

※GRUB(GRand Unified Bootloader)Linuxシステムに使われているブートローダー

GRUBブートローダーのインストールの確認

インストール完了。

「インストールメディア(CD-ROM、フロッピーディスク)を抜いて新システムで起動」

Continueを選択する。

インストール終了 CD-ROM,フロッピーディスクを抜く

ログイン画面が表示された。

先程設定したアカウントとパスワードでログインが出来ることを確認してインストールは終了。

ubuntuの起動

起動

次回からはOSを選択して「起動」ボタンを押せば起動できる。

VM環境の起動

後はポートフォワーディングの設定とWindowsとファイルを共有する為の共有フォルダーの設定を行った。

これらについては別記事でアップする予定。

souichirou

やった事を忘れない為の備忘録 同じような事をやりたい人の参考になればと思ってブログにしてます。 主にレゴ、AWS(Amazon Web Services)、WordPress、Deep Learning、RaspberryPiに関するブログを書いています。 仕事では工場に協働ロボットの導入や中小企業へのAI/IoT導入のアドバイザーをやっています。 2019年7月にJDLA(一般社団法人 日本デイープラーニング協会)Deep Learning for GENERALに合格しました。 質問は記事一番下にあるコメントかメニュー上部の問い合わせからお願いします。

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