UbuntuにGUI環境(desktop)をインストールしてVNCで接続してみた ~Amazon EC2の立ち上げ~
Contents
desktopのインストール
前回の「Linuxサーバーで最初にやること。updateとupgradeでパッケージリストの更新」の記事でパッケージの更新を行った。
今回はGUI環境(desktop) のインストールを行って VNC 接続するまでの記事とする。
尚、サーバーに GUI環境は基本的には不要だ。
不要というよりもむしろ余分なリソースを消費してしまうので GUI環境はインストールしない方が良い。
ちなみにこのブログでもサーバーには desktop のインストールは行っていない。
重くなりそうだし WordPress を使っている分にはサーバーでのGUI環境は不要だったのでインストールは行っていない。
ただサーバーで色々な設定ファイルの編集が必要になった時にATOM(GUI環境でのエディター)を使っての編集作業はとても快適だったので、もし使う人がいれば参考になるかと思い書いておく。
参考と言ってもたいした事はしておらず、まずは以下のコマンドでdesktopのインストールを行った。
sudo apt-get install ubuntu-desktop
ちょっとハマったのはこのコマンドが終了するまでかなり時間が掛かるので放置をしていたら何かのパッケージの取得で(たまたま)TimeOut でエラーになっていたのに気が付かず、そのまま次のステップで何回やってもGUI環境が出来なくてちょっと焦った。
しかしもう一度同じコマンドを打ったらすんなり通った。
VNC Serverのインストール
サーバー(Ubuntu)のデスクトップ環境をパソコン(Windows10)で表示させる為に、VNC(Virtual Network Computing)Server を ubuntu にインストールする。
色々と種類があるみたいで ubuntu の場合は tightvncserver がその名の通り tight(タイト)で通信料が少なくて良いみたいだが何故か自分の環境では上手くいかなかった。
仕方が無いので vnc4server を選択してインストールした。
sudo apt-get -y install vnc4server
VNC Serverの起動
インストールが終わったら以下のコマンドライン VNC Server を起動する。
sudo vncserver :1
パラメータの 1 は画面番号の事。
VNC Serverは5900+画面番号のポートを使用するので、1を指定すると 5901 のポートを使うという意味。
初めての起動だとパスワードを決めろと言ってくるのでパスワードを設定する(2回聞かれる)
ちなみにパスワードの変更は以下のコマンドで可能だ。
vncpasswd
VNC Serverの停止は以下のコマンドとなる。
sudo vncserver -kill :1
VNC Clientのインストール
続いてパソコン(Windows10)側にリモートデスクトップソフトをインストールする。
これも色々あって迷ったけど以前に使った事のあるRealVNCにした。
複数の環境(Windows、macOS、Linux、Raspberry Pi、Solaris、HP-UX、AIX)に対応している。
まずはWindowsを選択してインストールした。
これでポート番号 5901 を AWS のセキュリティグループの設定で開けて接続をしても良いのだけど、あんまり色々なポートを開けたくないので PuTTY の ssh 、トンネル設定で PuTTY 経由で接続する事にする。
デメリットは PuTTY を起動してからでないと VNC接続ができないけど、まぁ頻繁にある事じゃないのでOKとする。
PuTTYの設定
接続ー>sshー>トンネルにて
源ポート | 9000 |
送り先 | localhost:5901 |
で「追加」ボタンをクリックする。
「フォワードするポート一覧」に追加されるのでセッションに戻って保存する。
PuTTY の場合は設定変更を行った際にセッションに戻って保存をしないと設定が保存されないので注意。
設定を保存したら「開く」ボタンで ssh 接続をする。
VNC Clientの起動
サーバー:localhost::9000
を入力して「OK」ボタンをクリックする。
パスワードが求められるので先程設定したパスワードを入力して接続が出来れば ubuntu のデスクトップ画面が表示される。
Client の VNC でローカルの 9000番ポートに接続すれば PuTTY経由でサーバーにつながって 5901 の VNC Server につながる。
しかし繰り返しになるが一時的にテスト的にサーバーにデスクトップ環境は構築したが最終的には不要なので VNC と共に削除している。
以上で今回の記事は終了とする。
次回は root のパスワードをそのままにしておくとセキュリティ上、問題があるので変更するのとデフォルトのアカウント(ubuntu)もそのままにしておくと危険なので変更した。
次回の「Ubuntuで最初にやっておきたいrootのパスワード変更と新しいアカウント」の記事に続く
最近のコメント