TinyMCE Advancedプラグイン ~WordPressでブログを始める~ | そう備忘録

TinyMCE Advancedプラグイン ~WordPressでブログを始める~

前回の「Gravatarの作成」の記事

TinyMCE Advancedについて

WordPressの標準の投稿画面のビジュアルエディターに機能追加をするプラグイン。

標準のビジュアルエディタには以下のボタンがある。

上段

段落・見出しの選択、太字、イタリック、番号なしリスト、番号付きリスト、引用、左寄せ、中央揃い、右寄せ、リンクの挿入、続きを読むタグの挿入、ツールバーの切り替え(下段を表示する)

下段

打ち消し、横ライン、テキスト色、テキストとしてペースト、書式設定をクリア、特殊文字、インデントを減らす、インデントを増やす、取り消し、やり直し、キーボードショートカット

ビジュアルエディタ標準ボタン

大体の機能はあるので、まぁこれで足りてはいるんだけど。。。

インストール理由

このプラグインをインストールした理由は主に2つ。

1つはテーブルの挿入を簡単にしたかったから。

このプラグインだとボタンひとつでテーブルが挿入できる。

もうひとつは標準だとテキストモードにした時に<p>タグが表示されていない(削除されてる)。

だけど実際にはChromeのF12(デベロッパーツール)で見てみると<p>が入っていたりして分かりにくかったのでテキストモードでタグがそのまま表示されるTinyMCE Advancedをインストールする事にした。

例えばこんな文章を入力した時に

標準1

標準のテキストモードだと、この様に表示される

標準2

しかし、実際のHTMLには<p>が入っている。

標準3

ちなみにTinyMCE Advancedプラグインをインストールした後にテキストモードにすると以下のように表示される。

実際のHTMLと同じなので分かりやすい。

TinyMCE Advancedインストール後のテキストモード

TinyMCE Advancedのインストール方法

メニューから「プラグイン」「新規追加」で検索フィールドでTinyMCE Advancedを検索して、「インストール」「有効化」すればインストールは終了。

プラグインをインストールする時に注意したいのが右下に表示される「お使いのWordPressのバージョンと互換性があります」の表示。

その他には「お使いのバージョンのWordPressではテストされていません」と表示されているプラグインもある。

テストがされていなくても動くことは多いみたいだけどバージョンの違いによる不具合に悩まされる事もあるので、なるべくなら互換性のあるプラグインを選びたい。

TinyMCE Advancedインストール、有効化

TinyMCE Advancedの設定内容 エディター設定

エディターメニューを有効化する

チェックを外した。

下記の「ファイル」「編集」・・・などのメニューを表示するかどうか。

ボタンと重なっている機能も多かったのとシンプルにしたかったので非表示に設定した。

エディターメニューを有効する

エディターのボタンはドラッグ&ドロップで入れ替える事が出来る。

よく使うボタンを左に持ってきた。できれば1行に収めたかったのでショートカットキーで代替できる物や使わなくても済むようなボタンは「使用しないボタン」に移動した。

左から

  • テーブル
  • リンクの削除
  • 書式設定をクリア
  • 特殊文字
  • 引用
  • 番号なしリスト
  • 番号付きリスト
  • 取り消し
  • やり直し
  • フォント
  • フォントサイズ
  • テキスト色

TinyMCE Advanced エディターメニューボタン

その後、アンカー、段落はよく使うボタンとして追加した。

設定

リストスタイルオプション

チェックした。

未チェックだと「番号なしリスト」や「番号付きリスト」は一種類しか選べない。チェックをすると三角形のプルダウンが表示されて数種類のリストから選べる。

未チェック

番号付きリスト

チェックすると「白丸」「黒丸」「四角」が選べるようになる。

番号なしリスト チェックした状態

コンテキストメニュー

チェックした。

未チェックの状態でディター上で右クリックをすると出るのは以下のメニュー(Chromeの標準メニュー)

右クリック標準メニュー

チェックをすると右クリックのメニューが置き換わるのでテーブルやリンクの挿入が簡単にできる。

尚、リンクの挿入ボタンは不要なので「使用しないボタン」に移動した。

テーブルボタンも不要なのだけれども「使用しないボタン」に移動するとコンテキストメニューに表示されなくなるのでボタンは残した。

コンテキストメニュー 右クリック置き換え

代替リンクダイアログ

チェックをしなかった。

チェックをするとリンクの挿入機能が拡張される。タイトルやRelのnofollow(※後述)の挿入が手軽になるけど元々のメニューも使いやすかったので未チェックで使用する事にした。

未チェックの時のリンクの挿入は以下の画面

URLを貼り付けて確定をすればリンクが作成される。外部リンクの場合は自動的に新しいタブでリンクが開くように設定されるので中々便利。

リンクダイアログ

更に設定(歯車マーク)をクリックすると「リンクの挿入/編集」画面が表示される。

「リンクを新しいタブで開く」チェックボックスや自分のWordPress内のコンテンツを検索してリンクを追加できる機能などもあって結構便利。

未チェック 設定画面

一方、チェックをすると以下のダイアログが表示される。

URL

リンクアドレス

リンク文字列

アンカーテキスト(リンク対象の文字列)

タイトル

マウスをリンクの上に置いた時に表示される文字列

Rel

「なし」か「nofollow※後述」が選べる

リンクターゲット

「なし」か「新規ウィンドウ」

リンクをクリックした時に新規ウィンドウで開くかどうか。

「タイトル」と「Rel」は元々のメニューには無かった機能。迷ったけど元々のメニューを使うことにした。

代替リンクダイアログ

フォントサイズ

チェックした。

フォントサイズをpt(ポイント)単位からpx(ピクセル)単位に変更できる。

未チェックだとpt(ポイント)で指定

フォントサイズ ポイント指定

チェックをするとpx(ピクセル)で指定する様になる

フォントサイズ ピクセル指定

nofollowとは

Relにnofollowを指定すると検索エンジンに対して「このリンクをたどらない」と伝えることになる。

つまりリンク先にとってはSEO効果が無くなる。

自サイトのSEO効果を上げるために「外部リンクはnofollowに」などの記事も見かけるけど「意味が無い」との記事も多い。

Googleの推奨は以下の様な時にnofollowを指定するとあった。

  1. 信頼できないサイト(コンテンツ)へのリンク
  2. 有料リンク
  3. 敢えて検索順位を下げたいページ(ログイン画面とか)

nofollowを指定する機会はそうそう無いと思ったので「代替リンクダイアログ」は使わない事にした。

TinyMCE Advanced 設定

高度なオプション

CSS クラスメニューの作成

チェックしていない。

使い方は後述 。

editor-style.css を読み込んでビジュアルエディタ上で独自CSSを適用させたり、スタイルプルダウンの選択項目に独自CSSを追加表示する為のチェックボックだと思うのだけれども、チェックをしなくても両方実現できたので結局チェックをしなかった。

(TinyMCE Advanced バージョン 4.6.7)

段落タグの保持

チェックした。

この機能がTinyMCE Advancedをインストールした理由のひとつ。

チェックをしないとビジュアルエディタからテキストエディターに切り替えた時に<p>タグ等が消えてしまう(前述)。

チェックをすると段落タグを保持してくれるのでテキストエディターに切り替えた時もタグが残っているので分かりやすい。

画像元の貼り付けを有効にする

チェックをしていない。

通常は「メディアを追加」でメディアライブラリに登録してから画像を追加するが、直接画像を貼り付けることが出来る機能の模様。

ただFirefox と Safariにのみ対応をしているという事なのでチェックをしていない。

CSS クラスメニューの作成について

独自CSSのクラスは適用しても標準のビジュアルエディタでは見かけは変わらない。

テキストモードに切り替えてタグを確認するか「プレビュー」すれば分かるがビジュアルエディタ上で分かった方が便利。

標準のビジュアルエディタでの表示

標準のビジュアルエディタでの表示

テキストモードに切り替えて初めてr_titileクラスが指定されていることが分かる

標準のテキストエディタでの表示

当初このオプションをチェックするとeditor-style.cssで記述したCSSクラスを読み込み、フォーマットが変わるのだと思っていたのだけれども、どうにもうまくいかなかったので(恐らく当方の技術力不足)別の方法で実現した。

手順は以下の通り

1.空のeditor-style.cssを子テーマのフォルダー(hueman-child)に作成した

puttyで接続して以下のコマンドを実行する。

OS:Ubuntu Server 16.04 LTS

cd /var/www/wordpress/wp-content/themes/hueman-child
sudo touch editor-style.css

touchコマンドでeditor-style.cssを作成する

2.editor-style.cssのグループとオーナーをwww-dataに変更する。

※ ubuntuの場合、www-dataが apache等のWEBサーバーを操作するデフォルトのユーザとグループ

sudo chown -R www-data:www-data editor-style.css

chownでオーナーとグループをwww-dataに変更

3.WordPressのメニューに戻って「外観」「テーマの編集」をクリックすると「ビジュアルエディタのスタイルシート」が現れているので選択する。

編集するテーマは子テーマ

ビジュアルエディタのスタイルシートの選択

4.以前に記述した独自CSSのスタイルシート(style.css)を読み込む記述をして「ファイルを更新」

@import url('style.css');

Style.cssを読み込む

5.テーマの為の関数(functions.php)を選択して最下行にeditor-style.cssを追加する指定をする。

当初「CSS クラスメニューの作成」オプションをチェックすると下記の指定をしなくてもeditor-style.cssを読み込むものだと思っていたのだけれども、そうでもないので(TinyMCE Advancedのバージョンは4.6.7)直接指定をした。
add_editor_style("editor-style.css");

以上でビジュアルエディタに独自CSSを適用できる。

但しCSS類はキャッシュが残っていると変更が即時に反映されないのキャッシュをクリアしてページの再読込を行った。

先程の投稿をビジュアルエディタで見て見ると、タイトルに独自CSSが反映されている。

editor-style.cssがビジュアルエディタに反映されてる

次に独自CSSのクラスの適用を簡単にする為にスタイルボタンのプルダウンにクラスを表示をさせたかったのだけれども、これも何故か「CSS クラスメニューの作成」オプションをチェックをしてもeditor-style.cssに記述した独自CSSのクラスを読み込んでくれない。

逆に未チェックだと表示されたので、とりあえずこれはこのままにしておくことにした。

スタイルのプルダウンから独自クラスの指定

しかしクラス名が直で表示されて※分かりづらいので独自クラスの指定はAddQuicktagのプラグインをインストールして使う事にした。

※恐らくだけどfunctios.phpを編集してtitleを日本語で指定すればいけるとは思うのだけれどもプラグインをインストールした方が簡単なのでAddQuicktagを使うことにした。

TinyMCE Advanced 高度なオプション

管理 設定のインポートとエクスポート

設定をテキストファイルにエクスポート、インポートする機能

「設定のエクスポート」ボタンをクリックすると設定情報がJSON形式で表示されるので「すべて選択」をクリックしてテキストファイルに保存をしておく。

設定のエクスポート

インポートは「設定のインポート」ボタンをクリックするとインポート画面が表示されるので先程保存した設定ファイルの中身を貼り付けて「検証」ボタンを押すと”No errors.”の表示。

「インポート」ボタンでインポートする。

TinyMCE Advanced設定のインポート

管理 次のエディター拡張の有効化

TinyMCE Advancedをどのエディターで有効するかのチェックボック。

全てのエディターで有効にしたいので全てチェクをしておく。

メインエディター (投稿と固定ページの新規追加と編集)

チェックした。

wp-admin の他のエディター

チェックした。

サイトのフロントエンドのエディター

チェックした。

次のエディター拡張の有効化

次回の「AddQuicktagプラグイン」の記事に続く

souichirou

やった事を忘れない為の備忘録 同じような事をやりたい人の参考になればと思ってブログにしてます。 主にレゴ、AWS(Amazon Web Services)、WordPress、Deep Learning、RaspberryPiに関するブログを書いています。 仕事では工場に協働ロボットの導入や中小企業へのAI/IoT導入のアドバイザーをやっています。 2019年7月にJDLA(一般社団法人 日本デイープラーニング協会)Deep Learning for GENERALに合格しました。 質問は記事一番下にあるコメントかメニュー上部の問い合わせからお願いします。

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1件の返信

  1. 2021年9月11日

    […] TinyMCE Advanced プラグイン | souichirou […]

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