AWS(Amazon Web Services)リザーブドインスタンスでコスト削減 | そう備忘録

AWS(Amazon Web Services)リザーブドインスタンスでコスト削減

現在の料金体系

AWS(Amazon Web Services)のリザーブドインスタンスでコスト削減を図った時の記事。

誰かの参考になれば幸いです。

このブログ(そう備忘録)はAWS(Amazon Web Services)のEC2(Elastic Compute Cloud)サービスでサーバーを借りている。

EC2の料金体系はオンデマンドでインスタンスを使用した時間分だけ料金を支払ういわゆる従量制の料金体系。

OS

Linux

リージョン

アジアパシフィック(東京)

 タイプ

t2.micro(vCPU:1、メモリ:1GiB)

上記の構成で0.0152ドル/1 時間なので常時稼働の前提で月に換算すると約11ドル/月、日本円で1,200円弱となっている。

最近リージョンを米国東部(バージニア北部)からアジアパシフィック(東京)へ変更したので若干料金が上昇する見込み。

Amazon EC2料金

短期間使うだけであればオンデマンドでも良いのだけれども、長く使うのであればリザーブドインスタンスの方が割安なので料金体系を変更してコスト削減を目指してみる事にした。

リザーブドインスタンス

リザーブドインスタンスは要は”予約”して料金を先払いする分、割安になる料金体系。

1年使うかどうか分からないサーバーであればオンデマンドのままにしておいた方が良いけど常時稼働で長く使う予定であれば、こちらに変更した方がお得

リザーブドインスタンスはまずは「スタンダードにするかコンバーティブルにするか」を選択する。

主な違いは以下の通り。

スタンダード

  • 割引率がコンバーチブルより良い(t2.micro、3年一括払いで57%OFF)
  • インスタンスサイズ(t2.microのmicroの部分)は変更出来るが※インスタンスタイプは変更できない
  • リザーブドインスタンスをマーケットプレイスで販売できる

※Windowsは未サポート。Linuxは対象だがRedHat と SUSE Linux は未サポート

コンバーチブル

  •  割引率がスタンダードより若干低い(t2.micro、3年一括払いで49%OFF)
  • 期間内のインスタンスファミリー(t2.microのt2の部分)やインスタンスサイズを交換できる
  • リザーブドインスタンスをマーケットプレイスで販売できない

ざっくり言うとスタンダードの方が融通が効かない分、割引率が良い。

参考:Amazon EC2 リザーブドインスタンス料金表

自分はサイズの変更ができれば良いのでスタンダードにした。OSもLinux(Ubuntu)なので、サイズ変更がサポートされている。

2020年6月28日 追記

今後、インスタンスサイズの変更(t2.micro→t2.small)をしたいケースで、使用期間によってはリザーブドインスタンスにした事により逆に損をする場合があるので注意が必要。

具体的はスタンダードで3年(57% OFF)の場合、36ヶ月×43%(100-57%)=1年5ヶ月は同一のインスタンスサイズを使い続けないと損をするケースがある。

リザーブドインスタンスのインスタンスタイプは変更する事が出来るのだが複数の小さいリザーブドインスタンスを統合(同一期間の必要あり)して大きなリザーブドインスタンスにしたり、逆に複数の小さなリザーブドインスタンスに分割するケースには対応しているが1つの小さいリザーブドインスタンスを残り日数がある状態で差額を支払って大きくする事は出来ない。

つまり上記のケースでは1年5ヶ月よりも前にサイズ変更が必要な場合は新たに大きなサイズのリザーブドインスタンスを購入する必要がある。

リザーブドインスタンスはマーケットプレイスへ出品できるので不要になったリザーブドインスタンスを残り日数がある状態で販売する事もできるのだが現時点ではアメリカの銀行口座を持っている必要がある。

上記の様な制約があるので購入の際には最低使用期間、他に保持しているリザーブドインスタンスとの関係を考慮した方が良い。

リザーブドインスタンス対象外のもの

尚、リザーブドインスタンスで予約できるのはインスタンスの部分だけなので、

  • 通信料
  • EBS(Elastic Block Store)等のストレージ

はリザーブドインスタンスに変更後も使用量に応じて請求される。

購入手順

リザーブドインスタンスへの変更は

  • 対象のリザーブドインスタンスを購入すると勝手に適用してくれる
  • インスタンスが複数ある場合も稼働が高いのをAWS側で勝手に判断して適用してくれる
  • 間違ったリザーブドインスタンスを買ってしまうと泣くことになる

です。

てっきり対象のインスタンスを選択してリザーブドインスタンスに切り替える操作をするのだと思っていたので最初は戸惑った

AWSのメニューよりリザーブドインスタンスー>リザーブドインスタンスの購入

Amazon EC2リザーブドインスタンスの購入

絞り込み条件を入力する

  • プラットフォーム:Linux/UNIX
  • 提供クラス:スタンダード
  • インスタンスタイプ:t2.micro
  • お支払い方法:全前払い

で検索すると、12ヶ月(37%OFF)と36ヶ月(57%OFF)が表示されるので36ヶ月をカートに入れる。

Amazon EC2リザーブドインスタンスの購入

カートの中身を確認して「購入」

Amazon EC2リザーブドインスタンス カートに入れる

購入完了

Amazon EC2リザーブドインスタンスの購入完了

購入直後はリザーブドインスタンスの状態は”Payment-Pending”だがしばらく待っていると”active”に変更された。

Amazon EC2 リザーブドインスタンス

以上でリザーブドインスタンスへの切り替えは終了。

後は購入が間違っていなければ今、稼働しているインスタンスがリザーブドインスタンスに自動で切り替わる。

57% OFFなので16ヶ月使用すれば元がとれる計算になるので、そこまでは使用するつもり

リザーブドインスタンスに変更後の請求

2018年11月22日 追記

変更前の3ヶ月

変更前の毎月のインスタンス料金は8ドル前後で合計11ドル前後の請求だった。

※リージョンを東京へ移動したので変化している

リザーブドインスタンス変更前3ヶ月

変更後の3ヶ月

合計で2ドル前後の請求額になった

EC2-OtherはEBS(ストレージ)料金、EC2-Instancesはデータ通信料金なのでこれらはリザーブド対象外なので使用量に応じて請求される。

リザーブドインスタンス変更後3ヶ月

元々借りているサーバーが大したサイズや量では無いのでそれ程大きな額のコスト削減にはならないが、業務で大量のEC2を使用しているケースや個人でも複数インスタンスを使用しているのであればチリツモなので検討の余地があると思う

souichirou

やった事を忘れない為の備忘録 同じような事をやりたい人の参考になればと思ってブログにしてます。 主にレゴ、AWS(Amazon Web Services)、WordPress、Deep Learning、RaspberryPiに関するブログを書いています。 仕事では工場に協働ロボットの導入や中小企業へのAI/IoT導入のアドバイザーをやっています。 2019年7月にJDLA(一般社団法人 日本デイープラーニング協会)Deep Learning for GENERALに合格しました。 質問は記事一番下にあるコメントかメニュー上部の問い合わせからお願いします。

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